人は必ず死ぬ。
40を過ぎて、死について、時々考える。
死ぬ前に、人は何を想うのか。
40過ぎて想うのは、悲しきかな、死までのモラトリアムである。
例えば、俺の好きなたけのこの里。
箱を開ける前は沢山あると思っている。
食べているといつのまにか残り1個、食べ終わる。
それが今の死の感覚だ。
子供の頃は、死ぬことなんて考えない。
たけのこの里を食べたかと思ったら、なんだ、きのこの山もあるし、じゃがりこもある。
なんなら、次はポテチでもいくか。
という感覚である。
子供の頃は環境が様変わりする。
幼稚園から小学校、中高、大学、就職。
やれることも沢山あった。
遊び、車の運転、結婚、子育て。
40となっては生活は一様である。
最近は、不運な死をニュースでよく見かけるようになった。
この本は以前読んだ本だが、また、なんだか読みたくなった。
死に向かう人の気持ちは、本人でしかわからない。
この本は、どちらかというと、死を迎える人の周りの人達へ向けた本である。
死に向かう人の身体的な問題や心の問題は様々だ。
気持ちを理解するのは容易ではない。
特に結論は得られなかったが、考えていきたい問題ではある。
いや、やはり、その時になってみないとわからないのかもしれない。