部長と外の会議に参加した。
会議が終わり、部長が挨拶したい人がいると言う。
挨拶したい人は会議の中心者で、他の人と話をしており、部長と俺は待機状態。
話はもう、終わりそうでもある。
帰りのちょうどいい電車に乗ろうとすると、もう数分しかない。
かと言って、必ずその電車に乗らなければならないわけではない。次の便もある。
部長が、「あと1分待って、話が終わらなければ帰ろう」と時間を区切る。
俺、「別に次の便でもいいですよ。」
部長、「いや、後、1分だ。」
そして、1分が経過。
部長、「よし、帰ろう」
そこにシビれる!あこがれるゥ!※
※最大級の賞賛の言葉。週刊少年ジャンプで連載していた、「ジョジョの奇妙な冒険」第一部にて、主人公ジョナサン・ジョースターの後の妻となるエリナの唇を、後にジョナサンの最大のライバルとなるディオ・ブランドーが「ズキュウウウン!」と強引に奪ったことに対して、取り巻きが発言したセリフ。
些細なやりとりだけど、俺はこのやりとりになんだか痛く感動したのだ。
この人は時間を無駄にしない人だ。
自分の中に、即座にルールを決めて、迷わず決行する人だ。
損切りができている。投資に向いている(この感想はどうでもいいか)。
些細な行動や言動で、普段からその人が何を考えているか、何を規範としているかが垣間見えてしまう。
これは、ある意味、恐ろしいことでもあるのだ。
あーこわっ。