それまで、「キャプテン翼」だとか「キン肉マン」だとか「聖闘士星矢」だとか真っ直ぐな少年漫画を読んできた僕にとって、「ちびまる子ちゃん」との出会いは衝撃であり、今でも覚えている。
あれは、中学1年生の友達が出来立ての頃だった。友人の高見君家に行った時、下手くそな絵の漫画を勧められた。これまで気合の入った絵ばかりの漫画を読んできた僕にとって、なんの魅力もない絵であり、おまけに少女漫画って。。と思ってその漫画の1巻をパラパラと読んだ。
そこには非日常ではなく、日常の世界が広がっていた。学校でのやり取りの中でを描写する中で誰だったか忘れてしまったけど、誰かを怒らせるシーンがあり、「一触即発ニトログリセリン野郎である。」とのシーン、いやその表現に衝撃を受けたのを今でも覚えている。この一文をググらずに今でも、思い出せるのだから衝撃を受けたのは間違いない。
夢中で読みふけったのを覚えている。
程なく、「ちびまる子ちゃん」はブームとなる。
ちびまる子ちゃんブームは一定の熱を帯びたまま、テレビではサザエさんと同格になったが、僕は大学生になった。
そこで、再びさくらももこ作品に出会う。
「コジコジ」である。
今度は日常と見せかけた非日常。
これは、第1回かな?衝撃。
大学生でありながら、コジコジに感銘を受け、コジコジの生き方に元気をもらった。ガチである。
子供が生まれ、読みたくなって全巻購入。子供と楽しんだ思い出の漫画である。
あんなお気楽な漫画(そう見せるのが難しいんだろうけど)を生み出してくれたさくらももこさんが亡くなった。
ニュースで知った時はびっくりしただけだったけど、このブログを書いているうちに悲しくなってきた。
ご冥福をお祈りします。